映画と突発Air+響けユーフォニアム聖地巡礼
2019年05月04日
4月26日(金)の16時を少し回った頃、少し離れた会議室では新製品の設計検討が行われているのか、製造の係長と設計の課長が事業部全体の喧騒な雰囲気作りに一役買っていた。お互い一歩も譲らない言い合いは、真横に座る部長の冷めた空気とは裏腹に、より一層の熱を帯びており、およそ2時間経過している会議の内容とは言えないほど、初歩的な仕様決めで停滞していた。
"よくある日常"として扱われる会議を尻目に、私はPCの勤怠入力画面で"7:10~16:00"を選択しつつ、納入仕様を逸脱する失態を犯した仕入先に対し、是正対策報告書の期日を連絡するメールを送信した。既に一度期日を過ぎており、通常なら催促の電話を入れてしかるべきなのだが、今回はしなかった。実際は出来なかったと言った方が正しいのだろう。受話器を手にした瞬間に呼び鈴が鳴ったため、そのまま電話を受けたが、まさかこれが30分もの長話になるとは、この時は知る由もなかったのだから。
電話の相手は本物のインド人。最近、当社から業務委託を請け負った新進気鋭の仕入先なのだが、なにせ本物のインド人のため、英語が少し出来る程度の部長でも面と面を合わせても、理解に苦しむヒングリッシュ使いなのだ。そんなインド人の担当者になし崩し的に抜擢された私は、相手のしゃべる内容を復唱して齟齬がないように理解に勤めつつ、傍らでお地蔵さんのように静かにそ知らぬ顔で座っている部長に聞かせるようにして対応した。
全ての会話が終わり、受話器を置いた私はため息をつく間もなく、部長から「どうだった?」と督促されたので、「聞いてた通りです。来週まで新しい発注書を送ってほしいそうです。では、私はこれで」と怪訝な顔で答えた。加えてPCの電源を無理やり引っこ抜き、"ノートPC"を鍵の掛かる机に叩き込んだ。"怒りを抑えきれない私"を演じたのである。
普通ならそんな態度をとる若者を叱咤するであろうはずの部長は、当然ながら私の地位と比べて天と地ほどの落差がある。しかし、仕事の中で他でなく私を頼らなければならない部分やある程度尊重?している節があり、若者が多少無礼な態度を示しても許される。
「GW明けに私からインドに発注書を送りますので、予算の割り当てと開発部長、管理課主管への説得は考えといてください。では、私はこれで・・・」 そうとうなめた口をききながら作業服をリュックに詰め込み、颯爽と事務所を後にした。
そう、私のGWは仕入先への是正対策要求のフォロー電話をすっ飛ばし、30分遅れでようやくやってきたのである!
(え?こいつクソじゃね???)
・・・というわけで、そんなGWは既に残すところ1日となってしまいました。みなさまにはGWご機嫌麗しくあらせられるかと存じ奉り候。特段なにがあったというわけではないですが、初日から振り返っていきたいと思います。
4月27日(初日)
劇場版響け!ユーフォニアム 誓いのフィナーレ舞台挨拶がありました。声豚とかキモいと思ってましたが←、LINE LIVEアプリで声優チャンネルがあるということをYoutubeで知り、何気なしに見始めたら面白スギィィィー!って感激し、気づいた頃にはセブンチケットで舞台挨拶抽選券を申し込んでいました。アニメJAPANでも声優イベに申し込んでいて、もうイロイロ後戻りできない感あります。まぁ、加藤葉月役の朝井彩加さんがぶっとんでて面白いのと、吉川優子役の山岡ゆりさんにグッっときただけなんですね。(なお、舞台挨拶にリボン先輩はいない模様)
監督の石原立也監督(京アニ取締役)もいらっしゃったので、裏?話とか演出の内容なんかも聞けて、普通はアニメ雑誌なんかに載ってるんだろうけど、そういうの買わない自分には、生の対談の様子が新鮮でした。
アニメ第3期があるとすれば、2クールで丁寧に劇場版の内容と部長になった久美子を描いてほしいですね。(つか、普通に考えて高坂が部長で副部長がサファイアじゃね???)
4月28日(2日目)
無線の安定化電源の修理をしました。(ALINCO DM-112MV)
コイツに挿してる 無線機2台(FTM100DH&IC-7300)と(水槽の)LED照明の端子に不満が前からあり、端子数増加の改造と、調子の悪かった電圧メーターの修理をしました。結果から言うと、端指数増加の改造は満足いくものとなったが、電圧メーカーはアナログ→デジタルにせざるを得なくなり、不満が残る結果となりました。
BEFORE
蓋を閉じる前
AFTER
デジアナが共生する謎の安定化電源となりましたが、綺麗にフキフキしたこともあり、見た感じは不釣合いの中にも堅実さを滲ませている雰囲気がいいですね。まぁ、実際問題、電流側が針のままなので瞬時に許容値を超えていないか判断できるので、結果オーライということで・・・。
4月29日(3日目)
江戸三大祭りは神田祭の本陣、神田明神にお邪魔しました。本祭はずっとあとですが、祭りの雰囲気に魅かれてやって来ました。
(いつものように秋葉原を適当にふらついてたどり着いたらなんか人がいっぱいいて、なにしてるんだろうって思ってました。)
ちなみに、秋葉原は事前に
適当にふらついてた先輩から得てた情報通り、めっさ人が多くてどこもかしこも初心者で混雑&飯屋も人手が足りなくて悲鳴を上げてて最悪でした。もう二度と迂闊にこういう時期に踏み入れないと誓いました。
そんな神田明神で見つけたブラタモリ的なあれ。かつて存在していた本郷区が石碑に彫られています。現在でも"本郷"という地名はそこら中に残ってますよね。でも、本郷区って聞くと違和感があって?ってなります。
4月30日(4日目)
小田原のほうに所用で出掛けてました。
残念ながら写真はない です。
なお、大雨で圏央道高尾付近は地獄の様相を呈していた。
5月1日(5日目)
迎春
日本人なので静かに過ごしました。道頓堀に飛び込む?ほんと関西人はアホかと。
5月2日(6日目)
めっさ実家でだらだらとディスカバリーチャンネル観て過ごしてたんですが、なんかこのままGWが過ぎるの悲しい・・・って思った次の瞬間、「平成でボクに最も影響を与えたゲーム」について考えてしまい、結論から言うと、ゲーム限界オタクのボク(ゲームボーイしかもってなかった)は、「スーパーマリオランド2 6つの金貨」、「ポケットモンスター」、「ゼルダの伝説 夢を見る島」と思い出と共に振り返り、ついにはPCゲームにも移行、周囲がPlayStationで賑わってる中、「Sim City2000」、「諸葛孔明伝」、「信長の野望」、「Aqua Zone」(いずれもMacintosh向け)で乗り切ったなぁ・・・と、黄昏てたところ、アニメについても考え始めてしまい、そうだ、巡礼でもしてくるかぁ~って思い、「Air」が頭をよぎった瞬間、ボクはのぞみ379号に乗車していた。そう、たぶん仕事に疲れてたんだと思う()
和歌山に着いたのは19時、昼飯も食べてなかったのでビジホまで歩いてる最中に見つけたラーメン屋で腹を満たす。この程度のネギ、
仙龍で鍛えた(1回しか食べてない)ボクにはちょこざいな。いわゆる和歌山ラーメン?の類で、トロっとした豚骨ラーメンは非常においしかったです。また行きたいです。
ちょっと狂ってる鉄道むすめ
(個人的には嵯峨野タソが萌え 京都好きだし)
5月3日(7日目)和歌山編
朝早く起きて和歌山市役所を尻目に紀勢本線で南下し、御坊駅で紀州鉄道に乗り換えて終点の西御坊駅に到着。
唐尾湾から望む鷹島。別に有名でもなんでもないですが、紀勢本線から一瞬見えるイイ感じのポイント。
御坊にて紀州鉄道(KR205)に乗り換え。ICカードは取り扱ってないので注意のこと。
かつて
ランエボでも巡礼に来たことがあるので(4年前)、非常に懐かしさを覚えるのと同時に、劇場版 中ニ病でも恋がしたいの巡礼スポットにもなったので一石二鳥というやつですね。まぁ、中ニガチ勢は竜飛岬でもどうぞ
踏み切りを下から見上げるアングルは、自撮り側レンズを使いましたが、無駄に補正がかかってて逆にいいなこれ。つか、表もレンズのCMOSがやられてるのか()
しっかし、なにもない()だがそれが良い。観光協会は変なことしなくていいです。
国崎往人くんが見た景色は、GW前半とは打って変わって青空が広がる和歌山湾+太平洋でした。船舶取ったので船でも借りようかなって思ったけど、この周囲にボート屋は一軒もありませんでした。おとなしく散歩することとします。
もうゴールしてもいいよね海岸(煙樹ヶ浜)。少し先に行った煙樹海岸キャンプ場でキャンパーがたくさんいたので手前でUターン。せっかくなので、紀州鉄道の廃線跡を辿る旅に変更。
鉄オタでもなんでもないボクによる紀州鉄道廃線路を辿る旅
赤線で引いた区間が廃線となってる区間です。紀州鉄道が事業悪化で売却される前は、御坊臨港鉄道と呼んでいたそうです。区間は御坊駅ー旧日高川駅とのことです。(現在は御坊駅ー西御坊駅までしかない。)
巡礼なのに比較画像の1つもないのはアレなので、国崎くんが2004年5月前には歩いてたであろう橋梁の跡から。(それ以前はあったらしい)
オタクの2007年頃のブログには、中間にあった柱の跡が中州のようにして残ってましたが、2019年5月3日現在ではその痕跡さえ残っていません。人々が作品を忘れていくのと同じく、その場所も忘れ去っていき、残されるのはデジタルデータだけ。諸行無常の響きあり。
で、実は疑問点がひとつあって、仮にAir放送開始(2005年1月)前に橋梁が残ってて、ロケハンが橋梁を渡る国崎くんを描いたとしよう(別のオタクブログでは2004年5月にはなくなってたとのこと。)。最後のほうに紹介する旧日高川駅の橋梁と比べるとなんとも作中の橋梁がショボいのである。素人のボクが考察するのもあれですが、横いっぱいに削ってある石段をうまく使えてない(赤く透過してるところ)。明らかに強度が足りないのである。
という仮定を前提とした場合、ロケハンは旧日高川駅の橋梁を見ずしてここのロケを行った。というか、ロケハンが訪れた時には、中央の中洲と柱だけ残ってたということでしょうか。と、オタクはオタクは語ってみたり。
比較的分かりやすい道路横断スポット。現在でも運行中の学問駅付近には遮断機がない場所がありますので、こういう小さい所もなかったのでしょう。線路しかありませんでした。
獣道的ななにかに見えてくる。お花も咲いてたりして、手をつけてない。
立ち入り禁止の看板も荒廃して杭も朽ちて、もはや線路があったのか分からないレベル。
言われないとわからないですが、線路が埋まってます。場所によっては勝手に?駐車場として使われてたり、植木鉢が並んでたのでお庭になってたり、地元住人の好き勝手に使ってます。でも、線路敷地内は紀州鉄道保有地なので、ヘタに立ち入って写真は撮らないようにしましょう。
放置された踏み切り。意外と撤去しないもんなんですね。ノスタルジーを感じるのにいい置物だと思います。安全どうのこうのはさておいて。
駐車場に隣接する線路は不思議な感覚がします。
旧日高川駅の橋梁。写真には2本しか写ってないが、奥の茂みにもあるそうです。(鉄オタのブログに載ってた。)
旧日高川駅を西御坊駅方向に県道176号から見た写真。ホームは画面奥で、手前は車輌基地的な広場?でしょうかね。
旧日高川駅のさらに先にある日高川の中のなぞの橋梁。どの鉄オタのブログ見ても触れてなかったので、たぶん国道42号の橋を架ける前の道路の名残?かなにかでしょう。対岸にはなんの痕跡もありませんでした。
というわけで、Airと劇場版中ニ病巡礼を終わらせ(中ニ要素はまったく紹介してませんが、Airとマジで同じ場所なので気になった人は劇場版を観てね)、どうせ関西圏にいるから(東京の人は名古屋以西を関西扱いします。例外は認めません。)このままユーフォ巡礼突入しちゃう?ローカル線で行けるし・・・ってことで急遽京都に3000円のホステルを予約りました。
道中、たまたま通った大正駅の図。多くの人で賑やかです。改元どうのこうのではなく、単に混雑する駅なんでしょう。カメラ構えてる人はいませんでした。
我が愛しの京都駅に着いた。何回目でしょう、たぶん一般の独身男性でカテゴライズしたら、上位1000人の中に入るんではないでしょうか。マジで京都住みたい。
大階段が謎のイルミネーションしてて、いちゃいちゃカップルが座ってなかった。これは良いリア充殲滅作戦。
はい、既にユーフォ巡礼してることにお気づきですか?駅前コンサートの回では今は亡き小笠原部長がソロでがんばってましたね!新劇場版では20秒しか登場してなかったし、「えー私のセリフ~」ってセリフしかなかったような・・・。がんばれ早見沙織!
ユーフォでも中ニでも出てくる京都タワー。1回行けば満足する(もう行かない)。ちなみにマスコットはたわわちゃん。オタク界で有名な月曜のほうを連想しますね。
5月3日(7日目)京都編
嵯峨野 竹林の道にふらっと行きました。京都の西側はあまり開拓してなかったので、観光列車「嵯峨野観光トロッコ」に乗ろうと思いましたが、GWもありクソ混んでたので竹林を歩くだけでさっさと宇治を目指しました。ちなみにここは、俺ガイルで有名な告白シーンですよね。残念ながら早朝以外は、こうして観光客で埋め尽くされ、とても告白出きるようなスポットではありません。
ばばーん!
宇治駅併設の案内所の中にPOP。駅構内にあるはずのユーフォPOPは、GWの影響で撤去してました。なお、案内所のBBAの視線がアレだったんで遠めに写真を撮って宇治水管橋に向かいます。三室戸駅から行くのが近くていいですよ。
日本有数のトビケラ生息地帯でした。久美子の嫌いな物にトビケラがあり、作中でもトビケラを避けて土手の道を走るシーンがありますが、この時期にここを訪れることは一切オススメしません。マジで口に入ります。
そんなトビケラを尻目に、あすか先輩といちゃこらしてた橋まで来ました。
護岸工事の関係で、土手の遊歩道から下は立ち入り禁止区域となっており、残念ながら作中のように橋の下のシーンを撮影することは叶いませんでした。
上流側は京滋バイパスがあり、出張でよく通ります。仕事中でもユーフォ巡礼が出来ます()
三室戸駅から乗車して木幡駅まで行き、京アニショップに立ち寄り、「まんざいせんか」を購入(前回は二十世紀電気目録を購入)。奨励賞受賞作ということです。え、感想?まだ見極めてる最中(30ページあたりで読むのをやめた())。
そんで、木幡駅から六地蔵駅まで散歩。つつじが綺麗ですね。香りもいい。
そんな駅前にも巡礼スポットはあります。チェックしてくださいね。
改札前もチェックポイントですよ!(なに)
前回の巡礼で見落としていたんですが、六地蔵駅2番線の時計横には、木幡駅と同様にユーフォの電光掲示パネルがあります。よりにもよって中川と優子先輩。まじエンジェル♪
そんなエンジェルなパネルの横は、久美子たちがよく座るベンチがあります。写真ではわかりませんが、オタクたちが反対の1番線から写真をパシャパシャ撮ってます。マジ自重汁。(オマエモナー)
そんなこんなで家に帰宅ったのもつかの間、ユーフォ巡礼の余韻が冷めやらぬ間に、また映画を観てきました。先週まであった大きな横断幕はなくなっており、電光掲示パネルだけとなってて、ヒットしてなさぶりが垣間見えますが、舞台挨拶があった4月27日に声優陣がサインを残して行きました。(声豚ではないのでどれが誰のサインか知りません・・・)
1つの作品で3回も観たのは人生で初めてで、いかにボクがユーフォ狂いに陥ってるかお分かりいただけましたでしょうか。まぁたぶん京都が出てくる作品が好きながけ(大嘘)
劇場公開終了後の人生が想像つきません。 どうなるのでしょう・・・
アニメ
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聖地巡礼
旅行